[旅行] ベトナムへ研修に行ったら普通にまた行きたくなった話 (2)

[旅行] ベトナムへ研修に行ったら普通にまた行きたくなった話 (2)

日が空いてしまったが、ベトナムへ行ったお話の続き。2日間の研修を経た僕らは、3日目に「視察」という名のもとに、メコン川へ行くことになった。

メコン川クルーズとは?

前回の繰り返しになるが、僕らはメコン川に行って具体的に何をするのか、正確には聞かされてはいなかった。ただ一つ「クルーズをする」という点は除いて。クルーズ、というと、大きな船に乗って優雅に島を巡ったりするイメージがあるが、メコン川をクルーズする、というのはどういったものなんだろうか。

朝8時にホテルのロビーに集合したら僕たちは、先方が用意してくれたマイクロバスに乗って、ガイドさんとともにメコン川へ向かった。ホーチミンシティから高速道路に乗って1時間半。着いた先は「永長寺」というところだった。ん?

永長寺

永長寺はホーチミンシティの南、ミトーに位置するベトナムの寺院。永長寺と書いてヴィンチャン寺と読む。当時僕らは、なぜこの永長寺に寄ったのか、よくわからないまま見回ることになるのだが、あとから調べるとこのメコン川クルーズツアーの定番コースとなっているようだった。

1949年に建てられたこの寺院は、中国とフランスの様式を取り入れた豪華な見た目のお寺だ。ベトナムは仏教国なので、奥に大仏様が鎮座していたりする一方で、ヨーロッパのような庭園があったりと、ごった煮な雰囲気が堪能できる。さらにここには、修行を受けるお坊さんが多数いて、共同生活を送っているんだとか。

寺院の中は撮影禁止だったので写真はないが、数多くの仏像が並んでいて荘厳な雰囲気を醸し出していた。が、悲しいかな僕らはこの時点で永長寺のことを何も知らないので「ほーんなるほど?」といった感想とも言いがたい気持ちをはらんでいたのだった。ガイドさん、もう少し説明をください。。

▲中仏折衷?とでも言うんだろうか。豪奢な様式

▲お花が綺麗に咲いていた

メコン川についた


永長寺を出た僕らは、さらに10分ほどバスに揺られて、目的地であるメコン川に到着した。ミトーにあるメコン川は、河口に近い場所にあるので、三角州(デルタ)がいくつかある。聞くとどうやら、メコン川を船で渡りつつ、このデルタのどこかに上陸したりするらしい。豪華…とはお世辞にも言えない遊覧船に乗り込み、一行はメコンデルタへと向かった。メコン川は幅が広いが海ではないので、おおよそ10分程度でメコンデルタに到着した。まず案内されたのは蜂蜜工場だ。聞くとこのメコンデルタでは、蜂蜜、ココナッツが特産品らしく、それらの加工品を作るところを見学するそうな。そこからはベトナム式とでも言うんだろうか。驚きの連続だった。

▲船に乗っている間「まあ飲め」と渡されたココナッツジュース

▲メコンデルタに到着

最初に、バラエティ番組とかでよくある、養蜂箱にある板にびっしりと張り付いた蜂たちを手に取ったかと思えば、次に大きな蛇を首に巻いたりした。蛇については、もはや特産品と関係なし。ガイドさんがおもむろに網から取り出した蛇を首にかけてくれた。うーん、ワイルド。

▲このあと手に持ちました

▲しっかり首に巻きました

一方、各位がテーブルに座らされ、蜂蜜入りのお茶をいただくことに。これは純粋に美味しい。ふんわりとした蜂蜜の自然な甘さが口に広がる。茶菓子なんかも出してくれたりして、お、これはなんだか観光っぽい…と思った次の瞬間、「買わないか?」という現地のおばさまのセールスが始まった。セールス、といってもあれこれ説明されるわけでもなく、ただただ無言で「どうだ?」とこちらを見てくる。何というプレッシャー。僕はそれに折れて、手のひらほどの小さなケースに入ったローヤルゼリーを買った。日本円にして1,000円程度。普通に買ったらもっと高いので、損はしていないはずだが、何だろうこの負けた感じ。

▲蜂蜜入りのお茶を入れてくれるおばさま。このあとのプレッシャーたるや

ジャングルウォーク

そのあともすごかった。ガイドさんが僕らを屋根のあるスペースに案内したかと思うと、どこからともなく一人の女性とギターを持ったおじさんが現れ、ベトナムの民謡をいくつかと、なぜか日本の曲を歌ってくれた。チップもそこそこに、ガイドさんは僕らを連れて森の中へ。しばらくジャングルの中を歩き、馬車に乗り、そして船に乗せられた。ここまでやはり説明はなし。ガイドさんはにこやか。このツアーを知っているんだろう?楽しいだろう?と。いや、ガイドさん。ほんと僕ら何も知らないんです。。

▲ジャングルウォークのあと、馬車に乗る。が、このあとなぜかUターンして元の場所に戻った

▲どうやらこれに乗るらしい

▲[動画の長さ1分25秒] 迫力満点の川下り。行き交う小舟がスレッスレ(というかぶつかる)

そうして細い細い川をえらい迫力を持って進みながら、気付けばメコン川まで出ていた。ここでどうやらツアーは終わりらしい。うーん、ワイルドしかない。

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でも楽しかった!

こうして、メコン川クルーズは終了した。もとより、観光目的であればもっと期待に胸を膨らませてアクティビティを楽しめたのかもしれないが、僕らは最低限の情報でここまで来てしまっただけに、「いやあ、すごかったね…」「うん…」といった感想しか出てこなかったのだ。実にもったいない。でもそれもまた、いい思い出の一つになるのかもしれない。そんなこんなで、海外研修の日程はすべて終了。僕らは日本へ戻ってきたわけだ。

繰り返しになるけれど、ベトナムはとにかくエネルギッシュで、普段日本にいるときには体験できないような空気に触れることが出来る。機会があったらぜひまた行ってみたい(出来れば仕事以外で)と思うので、誰か連れて行ってください(笑)

▲夜に食べたフォーはやっぱり美味しかった