[ツール] ビジネスチャットツールの定番Slackを入れられないならMattermostを入れたらいいじゃない

[ツール] ビジネスチャットツールの定番Slackを入れられないならMattermostを入れたらいいじゃない

IT業界でそれなりにオープンな企業には大体広まったと思われるビジネスチャットツール「Slack」。ただ、セキュリティ的な理由で導入したくても出来ないところも多いんじゃないかと思う。うちもその中の一つで、他所のWebサービスを使うなんてもってのほか!なルールになっており、Slackなんて入れられるわけがなかった。

が、これを自分たちの持っているサーバで運用できるツールがあることを先日知り、導入してみたよという話です。

そもそも「Slack」って?


photo credit: Furfante Students via photopin (license)

Slackは2013年頃にアメリカから誕生したビジネスチャットツール。元は開発者向けに誕生したこのツールは瞬く間に広がっていき、日本だとぐるなびやサイバーエージェントなど、著名な企業でも採用されているようだ。

Slack とは一連の業務の拠点となるデジタルワークスペースです。業務に必要なメンバー、共有する情報、愛用のツールのすべてがひとつとなり、効率よく業務を遂行するた...

その特徴は、

  • リアルタイムなコミュニケーションが出来る
  • パソコン、スマホなどどこでも使える
  • レスポンスが早い
  • 他サービスとの連携など、カスタマイズがいろいろ出来る
  • 絵文字が使えて楽しい
  • ファイルやURLなどの共有も楽勝

などなど。

「チャンネル」と呼ばれるスレッドを作ると、そこに対してメンバーがオープンに会話をすることが出来る。これによって誰にでも気軽に議論が行えるので、コミュニケーションが素早く円滑になる効果が期待できる。

ただ、このツールはWebサービスなので、秘密扱いの情報をばんばん流すのには抵抗がある企業も少なくなさそう。また、本格的に使用するには費用もかかるので、会社で導入するとなると、稟議を通したり上層部を説得したり…と、気を病むことこの上ない。

そんな中、彗星のごとく現れたツールがあるのだ。

Slackのクローン「Mattermost」

そのツールの名前は「Mattermost」。

Open source, private cloudSlack-alternative,Workplace messaging for web, PCs and phones.

アメリカはサンフランシスコに社を構える、Mattermost社のビジネスチャットツールだ。簡単に言うと「Slackのオープンソース版」ということで、基本無料で使うことが出来る。

ただ、Webサービスではなく、導入は自分自身で行う必要がある点若干ハードルが高い。が、自前のサーバで運用でき、しかもその情報を内部のイントラネットでのみ公開するようにすれば、セキュリティの面でも安心して利用することが出来る。

今回、このツールを知ったことで俄然興味が沸き、早速僕の所属する開発グループに取り入れてみることにしてみた。

▲Slackを見たことがある人は一目瞭然だが、うり二つと言って良いほどに似ている。ただ、Mattermostは日本語訳もあったりと、本家より頑張っている部分も

導入方法

本当は一から説明していきたいところだけど、以下にとてもわかりやすいページがあるので、そこを参考にしてほしい。

> 「大人の事情でSlackとかHipChatは使えない」って話、やっぱり多いみたいなので。世知辛いですね。いろいろ試していたのですが長くなったので、とりあえず一回まと...

僕はCentOS、PostgreSQLで構築しました。Linuxをまあまあかじっていれば、そこまで難しくはない印象。

導入にあたっての持っていきかた

この手のツールを導入するときは、まず周囲の理解を得られるところからスタートする必要がある。お堅い企業だと「そんな得体の知れないものを使ってられるか」と言われがち。新しいものに対する抵抗感というのが目に見えなくても存在するもの…と僕は勝手に思ってる。ので、まずは少人数でトライアルをしてみた。

トライアルにあたっては3〜4名程度で行った。基本はあるプロダクトの保守に利用したのだが、ポイントは「二拠点連携」をした点。僕の所属する開発グループは札幌と東京でやりとりすることが多いので、東京側の後輩に使ってもらい、2週間後にその感想を求めた。

結果として返ってきた感想は「早くみんなにも使って欲しい」だった。やはりメールと違って、気になることをすぐに質問できる気安さや、絵文字の楽しさ(これが一番受けていた)がやりとりを加速させるようだ。よしよし。

良いところと気になるところ

その後、上司にも承認を得て、開発グループ全員で使うことになった。各メンバーからも概ね好評価で、活発なやりとりがツール上で展開され始めた。そこでしばらくして感じた良い点と気になる点をそれぞれ挙げてみる。

良いところ

  • 東京のメンバーとのやりとりが素早く出来るようになった
  • 開発で周知したいことがらなど出てきたとき、さっと全員に通知が出来るようになった(そしてレスポンスも早い)
  • ファイルのやりとりがパッと出来るので、情報共有がしやすくなった

大体冒頭のSlackで挙げた特徴が、そのまま良いところとなっている印象だ。トライアルでも感じた二拠点でのやりとりのしやすさが、一番恩恵を受けているポイントだと感じている。

気になるところ

  • 会話によるコミュニケーションが減退しないか
  • Mattermostの見過ぎで生産性が落ちないか
  • クライアントが若干重い

僕のグループは他に比べるとかなり賑やかに会話をするので、このツールによってそれが減退しないか気になる声があった。ので、ここはルールとして「会話を最重視すること」と冒頭につけるようにした。

生産性が落ちないかは、やはりこのツール自体が楽しくて、ついついやりとりを眺めがちになることだ。次第に慣れてくるのかもしれないが、集中力を削ぐ危険性がある。

あと、クライアントがElectron製でメモリを食いがちなので、開発メンバーから「ちょっとPCが重くなった」という声があった。これはSlackでも同じはずなので、みな一様に悩みを抱えているかもしれない。PCのスペックが増強されることを祈るばかりだ。。

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まとめ

ということで、知る人ぞ知るMattermostの紹介だった。これを見たからって、明日からすぐに御社でも導入できる!という訳ではないけれど、Slackに興味津々だったのにうちでは使えないんだよなぁ…と嘆いていた人は、その選択肢の一つとしてこのツールを検討してみてはいかがだろうか。おすすめです。