[雑学] 桜餅は関東風と関西風で2種類あるけどそんなこと普段意識なんかしないよね?

[雑学] 桜餅は関東風と関西風で2種類あるけどそんなこと普段意識なんかしないよね?

食欲の春、なんて言葉はないけれど。春は美味しいものが盛りだくさん。特に、春は桜の季節であるから、それにまつわる品々が数多く出回るものだ。そんな今日は、春のお菓子の代名詞「桜餅」についてのちょっとした雑学を。

春はやっぱり桜餅


photo credit: –IZA– via photopin (license)

まず、桜餅には大きく2つの種類がある。1つは「長命寺」と言って、小麦粉の生地を焼いた皮で餡を包んだ関東風桜餅。もう1つは「道明寺」で、道明寺粉(餅米を乾燥して粗挽きした粉)で皮を作り餡を包んだ関西風桜餅だ。


photo credit: yuichi.sakuraba 桜餅, とらや, 新宿伊勢丹 via photopin (license)

▲長命寺の桜餅。クレープみたい


photo credit: yuichi.sakuraba 桜餅, 抹茶大福, 豆大福, 藤菜美, 京都 via photopin (license)

▲道明寺の桜餅(一番手前)。おはぎみたい

で、先日仕事仲間の方からとある話を聞いて「おぉ?」となったことがあった。それは、僕が住む北海道は道明寺の桜餅が主流。そう、関東を飛び越えて関西の桜餅が上陸しちゃっている、というのだ。

関東 vs 関西

少し古い記事なのだけど、お天気予報でお馴染みのウェザーニューズで、お花見特集の一つに桜餅の分布図を紹介していた。これを見ると、全国の7割の地方で「道明寺」が食べられており、「長命寺」はむしろ少数派だというのだ。どうせ関東だから長命寺がメインなんでしょ?と思っていたら、全く逆の結果だったので、これにはびっくり。

ウェザーニューズの2015年の記事より引用。道明寺が一大勢力であることが見て取れる

北海道になぜ関西の道明寺が?という点については諸説あるそうだが、その昔、開拓時代に桜餅を持ち込んだ商人が関西の人だったから、というのが有力な説らしい。まあそんなものかという理由だが、こうやって改めて見てみると、実に当たり前のようにこれまで桜餅を食べていたんだなあ、と思う。意識したことないレベルで、桜餅と言ったらこれ(道明寺)って感じだったからだ。

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レクタングル(大)

当たり前の中に潜む不思議

他にも、名前は同じでも地域ごとに見た目も味も全然違うような食べ物がたくさんあるように思える(お雑煮とか)。そういうものをいろいろ調べてみるのも楽しいかもしれない。

ちなみに僕は、葉っぱを食べる派です。