[雑記] 34歳SEが高校1年生に語るキャリアアップのいろは

[雑記] 34歳SEが高校1年生に語るキャリアアップのいろは

11月22日、偉そうにも僕の高校の母校で講演をしてきた。こんなことってあるんだ。

夢を語らないキャリア教育


photo credit: David Eagleman – PopTech 2010 – Camden, Maine via photopin (license)
きっかけはFacebook。高校の恩師が画面に出てきたので友達申請をしたら、メッセンジャーで、

「いま何やってるの?うちの高校で講演やらへん?」

といきなり依頼が。普通は断るけど、高校生の前で話すことなんて滅多にないかと思い、なんやかんやと受けることに。

会社に言ったら社会貢献活動の一環ととらえてくれて、交通費は支給されることになった。ありがたいことだ。

さて、何をテーマに話したかというと、キャリアについてという、大人に聞いても「えっ」てなる内容だ。しかも高校1年生に。

だいたいこの手の教育は、それはそれは立派なキャリアを歩んだ人が素晴らしき人生を語り、夢いっぱいの未来を描くのが通例(←偏見)なので、ここは思い切ってその反対を行ってみた。

キャリアを考えないで生きてたらここまできた


photo credit: Haematopus ostralegus via photopin (license)
僕はここまで来て、ラッキーな方だったのかなと思ってる。そんな人間がキャリアについて何を語るんだという話だけど、僕はあえてとりあえずいろいろ経験しとけという、極めてシンプルな想いを生徒たちにぶつけた。

経験。そりゃ黙ってたって経験は積むわけだけど、それを自分から進んでやるかどうかが重要だよということを伝えた。

日本人は右ならえ。特に高校生なんか皆んな同じ格好同じ趣味(←偏見)になりがちなので、そういう経験に自ら飛び込んで行こうとするのはちょっと、いや、だいぶ恥ずかしい。

でも、それを恐れず進んでやってみれば、いろいろな知識、技術を得られるし、自分の中に光るものが見つかるかもしれない。その一つだけでも育てていけば、きっとキャリアアップの分岐点で、選択肢が広がるはずだと話した。

僕は高校で生徒会長をやっていた。でも自分からではなくて、先生にやれと言われてやったクチ。でもここで人前で話す力が身についたように思った。

大学時代は塾講師のバイトに明け暮れたのだけど、ここでも人前で話す力にさらに磨きがかかったんだと自覚した。

結果、就職活動では大学推薦であるものの、道内の企業に面接1発で受かったので、この力が面接で効力を発揮したんだろうなと、今でも確信している。

僕は自ら進んでこの道を歩んできたか?と言われると自信がないので、冒頭でラッキーだと書いた。でも、勉強、スポーツも含め、いろんな経験を自らやっておけば、そこから自分の光るものを見つけ、全く違うことをやっていたかもしれない。

高校生に伝わっただろうか

約40分の講演のあと、いくつか質問を受けて、生徒代表からお礼の言葉を受けて終わり。夜は同じく依頼を受けた級友と、恩師とで軽く打ち上げをして、帰宅の途についた。

まさか働いていながらこんな経験をするとは思ってなかった。が、これも自ら進んで取り組んだイベント。色々ためになったし、また機会があればやりたいと感じた。

これからどんな経験が待っているのか。楽しみだ。