[雑記] 管理職になった

[雑記] 管理職になった

2019年4月1日。次の元号が令和に決まり、興奮冷めやらぬといった感じだけれど、皆さんいかがお過ごしでしょうか。で、タイトルの通り、4月から管理職になった。ここに至るまでの経緯なんかを忘れないうちに書いておきたい。

うちの会社と僕の場合

まず前提として、うちの会社は本社が東京にあるIT企業で、従業員数が1万人くらいいる。で、僕は北海道にいるので、その支社(ここの従業員数は300人くらい)に務めている。他にも全国にいくつか支社があるのだけど、そこから管理職(課長クラス)になれるのは、支社ごとに毎年2〜3人程度らしい。うーん、少ない。

ネット上でよく聞く「フリーランスだ!」「ブログでご飯を!」みたいなことは、僕には到底無理だと思っているので、いまの会社に最後までお世話になる気でいる。となると、これから出世していかないと給料も上がらないし、なにせ前述のようにチャンスが少ないので行けるときに行っておかないと、あとからなろうと思っても手遅れになるのではって思っていた。なので、動機は?と聞かれたら「お金のためです」と真顔で答えるくらいに意識は低い。

合格へのハードル

で、他の会社は知らないけど、うちの会社の場合、管理職になるには以下の試験をパスしないといけない。

  • 論文
  • 筆記試験(GABみたいなの)
  • 役員プレゼン

特に論文とプレゼンがもう鬼のように辛くって、この1年は何度も精神的にやられてしまった。何が辛いって、まず答えがない。IT業界にいて、0か1のデジタルなモノを扱っているのに、試験結果の判断基準がすべて人事部(と役員)に握られているので、事前に正解がこれって言うのがわからないのだ。指導に当たってくれた僕の部長も、部下の昇格に向けた指導経験をいくつか持っているものの、そこにあるのは成功体験(部下を合格させた)というものだけであって、部長ですらなにが正しいかはわかっていない。ので、論文も役員プレゼンも、手探りのなかで作り上げていかなくてはならない。(※筆記試験は参考書で何とか対策できる)

昇格試験あるあるなお題目

こういう試験で大抵お題目としてあげられるのは、「管理職になったら会社にどうやって貢献しますか?」というもの。そんなん考えたことないわい…とはもちろん言えず、あれやこれやと話を組み立てていかなくてはいけない。そして、何より重要視されるのは「論理的で」「具体性があって」「実現可能な施策がある」こと。これらを0(ゼロ)から生み出さないと行けないのが僕にとって一番キツかった。

せめて、僕がいまやっている仕事がこの先5年10年と続くとわかっていれば、それに絡めた施策なんか肉付けしていけば良かったかもしれないが、残念ながら来年あたりでそれも終わってしまう上、僕のやっている業種そのものが先細りしているという状況だったので、結果スクラップアンドビルドを延々に繰り返すことになった。

望まない出世レース

それともう1つ辛かったことは、この管理職試験は4人で受けたのだけど、僕を含めて4人全員が同期だった。周りに聞くとこんなことはなかなかないそうで、望んでもいないのに出世レースに参加させられたみたいな状況だった。

去年の春に会議室に集められた僕らは、支社長に開口一番「この中から2人受かるんだね。ハハッ」て、さながらビートたけしが「いまから皆さんに殺し合いをしてもらいます(クイッ」みたいなバトルロワイヤルですかコノヤローなんて感じだったもんだから、みんな「えー」ってなったよね。僕はバトルロワイヤル観たことないけど。

でもまあ、僕ら同期たちはみんな人間が出来ている(はずな)ので、お互い切磋琢磨しながら、そして励まし合いながら試験を受けてきた。でも、やっぱりこの中から(自分も含めて)2人は落ちるんだ…って考えると憂鬱になるし、でもどうすることも出来ず、ただただ目の前の課題に挑んでいく感じだった。うーん、つらたん。。

そうして僕は…

結果として僕は合格した。論文は引くレベルで点数が低かったけど、どうやらプレゼンで巻き返したらしく、なんとか管理職へと昇格することが出来た。合格がわかってから一緒に戦った同期と飲んだけど、お互い苦労がわかっているだけに、えらい盛り上がったりもした。正直これから不安はいっぱいだけれども、せめて心が病まないように、ポジティブにやっていこうと思ってる。