[札幌散歩] お金をかけずに札幌を観光しよう(2)
- 2019.01.19
- 旅行
※前回はこちら
北海道大学総合博物館を堪能した僕たちが次に向かったのは、北海道庁旧本庁舎。いわゆる赤れんが庁舎だ。
生まれも育ちも札幌って人は、小学校かなんかで見学に来ているかもしれない。一方で、社会人になってから札幌に住み始めた僕らは、実のところその外観しか見たことがなかった。なので、今回は札幌観光がテーマなので、その内部へと足を運んでみることにした。
中に入ってみると分かる荘厳(そうごん)な雰囲気
石造りの階段を上り、重たく大きな木製の扉を開けると、まるでお屋敷のようなロビーが出迎えてくれる。通路にはすべて赤絨毯がひかれ、昔は北海道の財政界の重鎮たちがここを行き来したんだろうなぁ、と勝手に想いを馳せてみる。
北海道の歴史を知る貴重な資料がたくさん
入り口を入って左手の方角に、北海道の歴史を知ることが出来る資料が展示されているギャラリーがある。
部屋に入るとすぐに、巨大な北海道の古地図が現れる。この古地図、去年の北海道150周年の中でさかんに紹介された松浦武四郎さんが描いたもの。何より驚かされるのが、その地図への書き込み。ちょっとした川の名前から地名に渡るまで、その一つ一つに名前が記されており、正直書き込みすぎでしょっていうレベル。さすがは北海道の名付け親。ハンパないです。
中央には開拓中の札幌市街が模型で表現され、大通やすすきの(当時は薄野遊郭)と言った場所が手に取るように分かる。昔ながらのスイッチを押すと豆電球が光るような渋い展示なので、男の子が楽しそうにスイッチをカチカチいじっていた。
他にも、開拓当時の文献であったり、写真なんかが多数展示されており、自分たちの住んでいる土地の歴史がよく学べるようになっている。さて、そんな赤れんが庁舎は1880年に建てられ、アメリカ風ネオ・バロック様式の煉瓦造りとなっている。2階と地下1階があり、約80年間に渡って公務に使われてきたんだとか。1909年に1度火事で全焼したものの、煉瓦はバッチリ残っていたので、そこから復元していったのが今の姿となっている。
2階には執務室や観光ギャラリー
2階には知事の執務室となっていた記念室や、北方領土、サハリン(樺太)にまつわる展示、全道の観光ギャラリーなどがある。
記念室には、歴代の北海道知事の肖像画が飾られていたりして、いかにもな雰囲気を醸し出していた。僕らは利用しなかったけど、観光ギャラリーではガイドの人が観光スポットをそれぞれ説明してくれるらしいので、北海道観光をしに来た人にはありがたい場所となっている。
まとめ
北海道大学総合博物館に比べると、展示の数はさほど多くはないにせよ、北海道の歴史について色々と学ぶことが出来るので、道民ならば一度は見ておきたい施設だなと感じた。町中にあるのでアクセスもよく、そしてしつこいようだが「無料」なので、気軽に訪れることが出来る。行ったことがない人は、ぜひ足を運んでみてほしい。
おまけ
海鮮のお土産処でおなじみ二条市場からもう少し東へ歩いて行くと、「千歳鶴 酒ミュージアム」という施設がある。ここでは千歳鶴の創業からの歴史や、使われているおいしい水、いま売り出している日本酒の試飲なんかをやっている。これらも無料なんで、赤れんが庁舎を見に行ったあとに行ってみた。当然ながら日本酒は美味しく、それと300円で購入できる酒粕ソフトクリームが絶品であった。余力があればここも訪れてみると良いと思う。
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