[映画] ジョン・ウィック チャプター2 を観た感想だよ(ネタバレあるけど影響ないと思う)
先日ジョン・ウィック チャプター2を観てきた。もう公開から1ヶ月経っているから、スクリーンは小さくなっていたけど、あのキレッキレのガンアクションは健在で、迫力満点だった。
ジョン・ウィックとは?
前回のチャプター1を観たときの感想はこちら。
https://www.daikori.net/archives/2329
チャプター1は「死んだ恋人のワンちゃんがギャングにやられてジョンさん激おこ」ってストーリー。激おこのジョンさんは「ガン・フー」でギャングを木っ端みじんにぶっ倒します。ストーリーはほんとそれだけ。
今まであったようでなかったキレのあるガンアクションが観るもの皆を痺れさせ、「僕らのキアヌが帰ってきた!」って大いにはやし立てられました。さて、チャプター2ではそれがどうなったのか。あ、ワンちゃんはやられないので安心して観られます。
今回は、「復活したジョンさんに仕事を頼んだら断られたのでむかついてちょっかい出したらジョンさん激おこ」ってストーリー。激おこのジョンさんは狙ってくる刺客や仕事を依頼した裏社会の若ボスやらを木っ端みじんにぶっ倒します。ストーリーはそれだけ…と言いたいのだけど、ちょっとうーんな部分もあり、それは後述。
とにもかくにも、この映画はとにかくキアヌ・リーヴスの超かっこいいアクションを堪能するためだけの作品なので、スカッとしたいなあと思う人は観た方が良いと思う。あ、でももう公開終わるのかな。急いで。
あの超かっこいいガン・フーがさらに進化!
舞台は前作から5日後。チャプター1で結構ボロボロになってたと思ったんだけど、序盤からなぜかキレキレなジョンさん。最初は格闘とカーアクションで盗まれていた車を取り戻します(ただしほぼ廃車になるくらい手荒い運転)。キアヌはチャプター2でも自分で車を運転してスタントに挑んだようで、ドリフト、ジャンプ、何かぶつけたりする、など華麗に決めちゃいます。強い、すでに強いぜジョン・ウィック。
その後は裏社会の若ボスからの仕事をさっくり断り、腹いせに家を燃やされます。「恋人との愛の巣をこのヤロウ!」ってなもんで、そこから後は反撃に次ぐ反撃。CMや予告でもあったとおり、たくさんの殺し屋相手に多額の賞金をかけられるんだけど、そんなのお構いなしにとりあえず刃向かってきたやつは全員ぶっ倒します。正直誰も歯が立たない。強すぎジョン・ウィック。
というか殺し屋のほぼ全員が策もなくジョンさんに飛び込んでいくんだけど、少し学習しないのかと思ったのはここだけの話。
すべてのシーンにおいて、「ガン・フー」と呼ばれる射撃と体術を組み合わせた技でバンバン敵を葬っていく。これがチャプター1の時もそうだったのだけどとにかくかっこよく、今回のチャプター2ではその1.5倍(当社比)くらファイトシーンが追加されていて、正直後半はお腹いっぱい。でもかっこいい。とにかく外すことなく正確に敵を仕留める射撃技術。近距離で柔道のように相手を倒し、押さえ込みながら他の敵をバン→起き上がって押さえ込んだ敵をバン、みたいなコンビネーション。それらがリズミカルに展開されていくので、常にアドレナリンを出しながら観ることが出来る。
いままでこういうアクションって、例えばシュワちゃんやスタローンが筋肉を盾にマシンガンでバララララ!みたいなのがあって、敵の弾はなぜか当たらない(筋肉バリア?)みたいな展開で慣れちゃっていたのだけど、この映画の場合はキアヌにバンバン弾が当たります。その辺リアル!…でも死なない。え、なんで?ってところは、うまくフィクションで表現してる。
弾の通らないスーツ
映画の中盤で装備を整えるシーンがあって、そこでスーツをオーダーするジョンさん。そこで店主が「このスーツは弾丸を通さないとても薄い防弾素材がうんたらかんたら」「でも当たったらめっちゃ痛いです」みたいに言っちゃう。いいんじゃない?みたいな感じで買っちゃうジョンさん。
これでもうばっちり。撃たれても「痛い!」って感じで済みます。それでいいんかいって気もするけれど、後半になったら上着をバッ!て感じ広げて銃弾を防ぎながら後退したりするので、もう完全にチート防具。でもまあ、細かいことは気にしない。かっこよければ。
ストーリーはちょっと贅肉が付いちゃった感じ
前述のスーツも含めて、殺し屋協会なるところに所属していたジョンさんの素敵買い物シーンなどは、スパイ映画みたいでわくわくしたり、前回の「ワンちゃんの敵討ち」みたいな超シンプルなストーリーよりはちょっと厚くなった内容…なんだけど、個人的にはうーんと思ったり。
というのは、チャプター1の時はストーリーがあまりにシンプルだったがゆえ、「ワンちゃんやられただけでここまで?!」みたいところも、ある意味ジョークみたいに捉えてがんばれーって笑いながら観られたんだけど、今回はとにかく「邪魔するヤツは誰だろうとぶっ倒す!」みたいな感じで、いやそりゃ狙われたら倒さないとかもだけど、ちょっとキャラクター的には共感できにくくなっちゃったなーって印象。
うろ覚えだけど誰かが「復讐の鬼になるだけやで?」みたいことをジョンさんが言われて「う、うーむ」みたいに悩むんだけど、最後は全然鬼になってるやんジョンさん!みたいな感じになっちゃって。アクションは増えてうれしいのだけど、その理由付けにこのストーリーかぁって。もしチャプター3が公開されるんだったら、もう少し救われるストーリーになって欲しいなあと思うんだった。あ、ワンちゃんが今回やられなかったのはプラスポイント。かわいいので。
男子ならみんな真似したいけど多分無理
ということで、最後ケチを付けたみたいになっちゃったけど、それを補って余るくらいキアヌのアクションはかっこいいので、学生のとき部屋で一人でエアガンとか構えて悦に入ったことのある男子は絶対観た方が良いと思う。おっと僕の黒歴史に触れるのはそこまでだ。
蛇足1
そういえば、ジョン・ウィックの銃の表現は、昔みたいに単純な空砲でなくて、銃に安全な細工をした上でCGでマズルフラッシュとか血しぶきとか加工しているみたい。たしかに、近距離で顎からバン!みたいなシーンもたくさんあるので、空砲だとしても危ないしやけどしちゃうよね。
キアヌ・リーブスとチャド・スタエルスキ監督が語る、『ジョン・ウィック:チャプター2』のアクションに込めたこだわり
しかし、テクノロジーの進歩に伴い、今では近距離で安全に撮影ができるようになったとのこと。スタエルスキ監督は、「この作品でキアヌが使っている銃は本物だけど、安全のために銃砲身に改良が行われているんだ。それに、マズルフラッシュもCGで後付できるから、安全に撮影ができる。そういうわけで、キアヌは(徹底したヘッドショットを含む)近距離におけるリアルな銃撃戦を繰り広げることができたんだ」と満足そうに撮影を述懐する。
蛇足2
出演者の中にローレンス・フィッシュバーンが出てきて「わっ!マトリックス!」と思うんだけど、思いのほかちょい役なので、過度な期待は禁物かも。
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