[雑記] 報復の連鎖って温泉のスリッパで垣間見える

[雑記] 報復の連鎖って温泉のスリッパで垣間見える

何を言っているのかわからねーと思うが(略


photo credit: Vietnam Soldier & Ford Mutt via photopin (license)
中東ではいまだ内戦や宗教観の戦争が絶えないけれど、どちらかが攻撃をしたらすぐさま相手側が報復攻撃をするという、永遠に終わらないのではないかというやりとりを続けている。平和な日本にいると「どちらかが大人になってやめりゃーいいのに」なんて思ったりするけれど、あれって身近なところで体験できるよなーと思った。

それは温泉の入り口に置くスリッパの棚。

あなたは泊まっている部屋から温泉に入りに行くとする。浴衣を着て、スリッパを履いて部屋から出て、温泉のあるところに向かう。そこに着くと、スリッパをスリッパ棚に置いておく。浴衣を脱ぐ。体を洗う。温泉に浸かる。出る。体を拭く。浴衣を着る。髪を乾かす。外に出ようとしてスリッパ棚を見る。

スリッパがない!!

そう、あなたのスリッパはすでに見知らぬ誰かが履いて行ったのだった。断りもなく。あなたは少し考える。部屋までどう戻ろうか。この気持ちをどうしてくれようか。再び棚を見る。スリッパはまだたくさんある。そして…

とこんな感じだ。勝手な想像だが、8割くらいの人は別の人が置いたスリッパを履いて部屋に戻るのではないだろうか。ここで考えてみてほしい。その時履いたスリッパは、当然少し前に誰かが履いてきたものであることに間違いはない。つまり、その人がここを出ようとした時にスリッパ棚を見た瞬間、次のあなたになっているというわけだ。

こうして連鎖は続く。「やったらやりかえす」。永遠に終わらないスリッパの略奪。取られた人のほとんどは悲しみにくれるであろう。水虫になったらどうしよう?裸足で帰ろうか?いやしかし、それではせっかく温泉に入ったのにまた足が汚れてしまう。だったらいっそのこと…。

そして、復讐の鬼となる。

報復の連鎖はちょっとやそっとじゃなくならない。それを身を以て体験できる施設が、日本人の大好きな温泉だったのだ…!

(なおここで、「スリッパをロッカーに入れておいておけばいいじゃない」とか無粋なことは言わないこと。それは僕がいまやっている)